千葉市中央区椿森の山口歯科クリニック
2012/09/11
こんにちは!お久しぶりで御座います。
先週の土曜・日曜で、月一回の東京歯科大学卒後研修セミナーに参加してきました。
今回は米国歯周病専門医として著名な二階堂先生の御講演でした。
そこでは重度歯周病に対する治療法について、
歯周組織再生療法について、
その手技について学びました。
歯周病というのは因果関係がはっきりしている病気と言われますが、
単純に「タバコを吸うから」「歯磨きしないから」「食いしばりが激しいから」だけではないのです。
もちろん遺伝的な要因もありますが、
お口の中を構成している細菌の種類に重要な因果関係があるのです。
毎日3回の食後にしっかり歯を磨いていても、
どんどん骨が溶けていって重度の歯周病になる方もいます。
それは全人口の1割と言われます。
歯科医院でメインテナンスされている方でも2割の方が不良の経過をたどる恐れがあります。
その原因は前述したような口腔細菌が影響しています。
胃潰瘍になりやすい人は腸内にピロリ菌が存在するように、
歯周病になりやすい人にもP・G菌、A・a菌(歯周病の原因菌)が多く存在するのです。
これを叩くためにいろんな処置をしていきます。
ただ、その治療を行うには患者さんの協力が必要です。
きちんと来院を継続すること、
ある程度の痛みに我慢していただいたりと、
患者さんも大変ですが、
どんな病気でも一緒だと思います。
それを理解していただいて処置がしっかりできた時に満足な結果が得られれば、
医療を提供する側も医療を受ける側も素直に喜べるようになるでしょう!
歯周病に限らず、
すべての歯科治療においてそうなるように努力していきたいと思います。